合同会社そらとりん

第0章 資格の概要 0-0

情報処理安全確保支援士とは?試験・登録・2027年度の変更

情報処理安全確保支援士がどんな資格か、試験の科目と合格基準、CBT方式での受け方、免除、合格後の登録、2027年度からの変更をまとめて見渡します。日程・費用は2026年10月時点の情報です。

  1. 合格と登録の2段階
  2. 三つの科目
  3. 合格基準と多段階選抜
  4. 令和8年度後期の日程
  5. 科目の免除
  6. 合格後の登録
  7. 3年間の講習
  8. 2027年度からの変更
  9. この講座の使い方
  10. この講座の流れ
  11. まとめ
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合格と登録の2段階

情報処理安全確保支援士は、2016年の法律の改正で生まれた、サイバーセキュリティの国家資格です。資格を得るまでには、二つの段階があります。一つ目は、情報処理推進機構、IPAが行う試験に合格することです。

合格すると、経済産業大臣から合格証書が届きます。二つ目は登録です。登録を申請して認められると、資格の名前を使えるようになります。

合格しただけでは、まだ名乗れません。登録していない人が名乗ると、30万円以下の罰金の対象です。このように、登録した人だけが名前を使える資格を、名称独占の資格といいます。

合格と登録の2段階の図解

三つの科目

次は試験の仕組みです。日程や費用は2026年10月時点の情報なので、受ける前にIPAのホームページで確かめてください。試験は三つの科目に分かれます。科目A-1は50分で30問、四つの選択肢から一つを選ぶ形式です。

科目A-2は、10分の休憩をはさんで、40分で25問です。形式は科目A-1と同じです。この講座が扱うのは、セキュリティの知識を中心に問う、この科目A-2です。

科目Bは150分で、4問から2問を選び、文章で答える記述式です。

三つの科目の図解

合格基準と多段階選抜

合格の基準は、各科目とも100点満点で、すべての科目が60点以上であることです。採点には順番があります。科目A-1と科目A-2が両方とも基準を満たすと、科目Bが採点されます。

どちらかが60点に届かないと、科目Bは採点されずに不合格です。これを多段階選抜といいます。科目Bでも60点以上を取れば、合格です。

令和7年度秋期の合格率は、約22%でした。つまり科目A-2は、合格への入口です。ここで6割を確実に超える力をつけましょう。

合格基準と多段階選抜の図解

令和8年度後期の日程

令和8年度から、試験はコンピュータで解答するCBT方式になりました。前期と後期の年2回あります。決められた期間の中から、空いている会場と日時を選んで予約します。

これから準備を始める人は、令和8年度の後期を目標にするとよいでしょう。申込は、2027年1月27日から2月27日までです。科目A群と科目B群の予約は、申込のときにまとめて行います。

科目A群、つまり科目A-1と科目A-2は、2月20日から3月2日の間に受けます。科目B群はそれとは別の期間で、3月16日から3月28日です。合格発表は6月ごろの予定です。

令和8年度後期の日程の図解

科目の免除

条件を満たすと、一部の科目が免除されます。一つ目は科目A-1の免除です。応用情報技術者試験や高度試験、この試験に合格した人が対象です。

科目A-1で基準点以上を取った人も対象になります。免除を受けられるのは、2年後の同じ時期の試験までです。申込のときに、一部免除の申請番号を入力しないと免除されないので、注意しましょう。

二つ目は科目A-2の免除です。対象は、IPAが認定した大学などの講座を修了した人だけで、この講座は対象外です。

科目の免除の図解

合格後の登録

合格したあとの登録を見ていきます。登録には、登録免許税9,000円と登録手数料10,700円がかかります。登録日は、通常4月1日か10月1日です。

登録は3年ごとの更新制です。更新の手続きそのものに、費用はかかりません。登録した人には、信用を傷つける行為の禁止、秘密を守る義務、講習を受ける義務があります。

合格後の登録の図解

3年間の講習

講習は、毎年1回のオンライン講習で、受講料は2万円です。これに加えて、3年に1回、実践講習を受けます。IPAの実践講習は8万円です。

IPAの講習を選ぶと、3年間でおよそ14万円です。会社が費用を負担するかどうかも、確かめておくとよいでしょう。なお、登録しなくても、試験の合格が無効になることはありません。まず合格を目指し、登録はそのあとで考えれば十分です。

3年間の講習の図解

2027年度からの変更

続いて、制度の変更です。2027年度から、試験の制度が新しくなる予定です。この試験は続きますが、試験時間が短くなります。科目A-1は45分、科目A-2は35分で、問題の数は変わりません。

科目Bは120分で12問になり、記述式ではなく、解答群から選ぶ形式になる予定です。科目Bでは、マネジメントの分野も強化されます。試験は、夏から秋ごろに行われる予定です。

科目A-2は出題範囲の書き方が整理されますが、問う知識の範囲そのものは変わりません。

2027年度からの変更の図解

この講座の使い方

では、この講座の使い方です。講座は10の章に分かれ、暗号、認証、ネットワーク、攻撃、マネジメントへと進みます。章の最初の回で、その章の全体像を見渡します。続く回では、1回に一つのテーマを、図を使って説明します。

各回の最後には、過去問か確認問題を1問解きます。同じテーマが、形を変えて何度も出題されているからです。これまでの科目A-2の出題を分析すると、セキュリティが約7割、ネットワークが約1割でした。

4週間で終えるなら1日5本、8週間なら1日2、3本が目安です。見終えたら、過去問を時間を計って解きましょう。合格には、ほかの科目の対策も必要です。科目A-1は幅広い基礎知識、科目Bは長い事例を読み解く力が問われます。

この講座の使い方の図解

この講座の流れ

最後に、この講座の流れを見ておきましょう。第1章と第2章では、セキュリティの基本の考え方と、暗号の仕組みを学びます。ここがすべての土台になります。

第3章と第4章では、本人を確かめる認証と、改ざんを見抜く署名や証明書を扱います。第5章から第7章では、ネットワークの仕組みと、それを守る機器、DNSとメールの守り方を学びます。

第8章と第9章では、攻撃の手口と、それに対する対策と運用を見ていきます。第10章では、マネジメントや法令、データベースや開発などの周辺分野をまとめます。

次回から第1章「セキュリティの基本概念」に入ります。一本目は「セキュリティの基本用語」です。

この講座の流れの図解

まとめ

この回の用語

参考:IPA 情報処理安全確保支援士試験 https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/sc.html、IPA 令和8年度 応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験の申込受付期間及び試験実施期間について https://www.ipa.go.jp/shiken/2026/ap_koudo_sc_kikan.html、IPA 応用情報技術者試験、高度試験及び情報処理安全確保支援士試験におけるCBT方式での実施について https://www.ipa.go.jp/shiken/2026/ap_koudo_sc-cbt.html、IPA 令和8年度 特別措置試験の案内「5.採点方式・配点・合格基準、合格発表など」 https://www.ipa.go.jp/shiken/2026/rcu1hd000001b4i8-att/08z_toku_06.pdf、IPA 科目A-1試験免除 https://www.ipa.go.jp/shiken/about/koudo_menjo.html、IPA 情報処理安全確保支援士試験 科目A-2試験免除制度 https://www.ipa.go.jp/shiken/about/menjo-sc.html、IPA 情報処理安全確保支援士(登録セキスペ) https://www.ipa.go.jp/jinzai/riss/index.html、IPA 登録セキスペ よくある質問 https://www.ipa.go.jp/jinzai/riss/faq.html、IPA 実践講習 https://www.ipa.go.jp/jinzai/riss/forriss/koushu/jissen.html、IPA 情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/henkou/2025/20260331.html、IPA 情報処理安全確保支援士試験 科目B サンプル問題(2026年8月31日掲載) https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/minaoshi/rcu1hd000001fnl8-att/sc_kamoku_b_sample.pdf、IPA 令和7年度秋期 試験の合格者発表 https://www.ipa.go.jp/news/2025/shiken_20251225.html。本ページは独立行政法人情報処理推進機構(IPA)とは関係ありません。過去問題は IPA の公開問題を出典を明記して掲載しています。

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